ようこそたぬきさん
- 2019.04.03
- Reiko

その朝は、もうさくらんぼの花が咲こうというのにうっすら雪が積もり、裏口をたぬきが横切っていったのでした。
岐阜の郡上は山奥ではありますが、流石にたぬきがこの近代建造物の裏口付近を横切っていく様を見たのは初めてのこと。
痩せて毛が抜けたたぬきは、私の存在も気にせず裏のドングリを必死で食べておりました。
山には花粉をいっぱい飛ばす針葉樹ばかり。
そしてうちの裏には楢木。

なんだか他人事に思えなくなって、越冬できず全滅してしまった私のミツバチが残していった巣蜜を、なんとか越冬したのであろうたぬきに命のバトンとして、ヒョイっと投げてあげた。
まだ蜂蜜がたっぷり入った巣蜜と、裏のドングリは、きっとたぬきのお腹の中で、今都会の女子に流行りのスーパーフード「ハニーナッツ」になって、この疥癬?にかかったのではなかろうか、たぬきの滋養の一助になってくれたのならいいが。野生で生きるのは厳しい。
うちの猫はわかってない。
私は、多分うちの猫よりは分かっているのではないか!というレベルである。私にとってのアウトドアはこんな感じです。
※疥癬の野生動物を発見したら、すぐに市役所にお電話を!
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