2枚の写真
- 2019.04.23
- さるぞー

ここのところ、自分のなかでアウトドア的できごとが少なくなっている。
それこそ2か月前までは職場が森のなか。
イヤでも意識せざるを得なかった森や植物や生き物たちのことが、
いまではどう仕事をこなすかだったり、あの人と上手くやっていくには
どうすればいいか、だったりという問題にすっかり置き換わってしまった。
転職は自分のなかではどうしようもないことではあったのだが、
ある決まった空間、ある決まった人間関係のなかだけで過ごしていると
ふと、息が詰まるような感じになることがある。
そこから外へ出ていきたい。
それは物理的なこともあるが、精神的なことでもあるとこのところ感じている。
そんなときにいただいた2枚の写真。
4月から息子が入った幼稚園にこどもを通わせているお母さんが
たまたまわたしの前職での自然体験プログラムに参加してくださっており、
そのときに撮っていた写真。
懐かしくなったとともに、
あのころのこどもたちのかわいさや関係性を思い出してうるっときた。
毎回のプログラム内容を考えるのはなかなかたいへんだったけど、
森へ来るこどもたちはそんな大人の悩みをポーンと飛び越えて楽しんでくれたし、
こちらもほんとうに楽しかった。
大人の社会には大人の事情というものが確実にあり、
その空気を読んだり、忖度したりすれば上手くやっていけるのかもしれないが、
そのこと自体はほんとうにバカらしいことであったりする。
空気を読むことよりも、バカなことはやりたくないっていう理由で前職を辞めてしまったのだが、
森や川でのこどもたちとの時間はほんとうにかけがえのないものだった。
できれば大人の事情とはあまり関係のない場所で、またこどもとの時間を過ごしてみたい。
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