瑞牆 クライミング ベルジュエール

瑞牆 クライミング ベルジュエール

5月6日、GWが終わった。リバーガイドの仕事の繁忙期の一つが終わったのだ。そして、その勢いのまま5月7日、8日、9日とクライミングに行くことになった。1日目湯川、2日目調和の幻想、3日目ベルジュエール。今回は、備忘録的な内容である。ただ、それも私の日常、アウトドアの日常なのでお許しいただきたい。そしてクライミング用語の多用もお許しいただきたい。

瑞牆山:百名山にも選ばれる素晴らしい山だ。

3日目のベルジュエールとその記録

ベルジュエールは、瑞牆のマルチピッチクライミングの超有名課題。

十一面岩の頂上へ続く9ピッチに及ぶルートだ。

〈以下、オンサイト狙いの方は閲覧注意〉

1P・・・凹角を登りハングを越えてスラブ帯へ抜けていく核心ピッチ。凹角の入り口での1ムーブは剥がれそうなフレークを持ち立ちこむ。これが、もし剥がれたらグレードは上がりそうである。凹角の抜けにあるハングは意外と良い。悪いのはその後のスラブだ。パンプしかけた状態でバランシーな動きが続く。クロスでカチを取りながら右へ抜け、離れたポケットガバを取りに行く。初見でこれは見えるのかといえる位置にある。その後最後に悪い立ちこみムーブをこなし抜けていく。左手ピンチの右アンダーで左だし。

2P、3P・・・フィンガーの水平クラックを左へ抜けてスラブを直上するピッチ。出だしのトラバースは隠しポケットが見つからないと非常に悪く感じる。私も最初見つけることができずあえなくテンション。下向きのハーケンが抜けなかったのは幸いである。水平クラックにカムは入らない(指を入れる為)水平クラックを抜けてもプロテクションの取りずらいスラブが続く。2Pのスラブ終了後は、3P目を継続で登った。3P目は簡単なフェイスだ。

4P・・・スラブ帯から気持ちの良いハンドクラック。このピッチが一番普通に感じるかもしれない。

5P・・・大フレークのピッチ。リードにとっては最も勇気のいるピッチかもしれない。キャメロットの6番、5番を決めてレイバックで突っ込んでいく。体が露出するダイナミックな動きが要求され、緊張が走る。手はガバガバなので一気に抜けていく。ちなみにレイバックに入る前は、左フィスト、右手こぶでオフィズスムーブから切り替えをする。

 

大フレーク

6P・・・5Pの終了点から、左へ3メートルほど左へ移動し再度ビレイ体制を取った。そこから、チムニーが始まる。このピッチは、中間にあるリングボルト1本しかプロテクションが無い。落ちたら…は許されない。抜けは、チョックストーンを越えていく。顔の右が内側になる向きで進んだ。徐々に狭くなっていく恐怖と高度感を味わうことになる。

7P・・・徒歩移動から、小チムニー、そして逆イの字クラック。フレーク状クラックから、左上ハンドクラックに入る。抜けの一手は右手を一番いいところにねじ込み一気にコーナーのホールドを左手で取る。チムニーから上がるとカムが玉切れになる可能性がある。逆イの字クラック手前で切った方が無難。#0.5~#2まであると良い。

8P・・・歩き。頂上直下の木を目指す。

9P・・・短いハンドサイズのクラック、やや左にあるポケットを使うと比較的簡単に上がれる。頂上直前のスラブは意外と悪く気が抜けない。

岩峰の頂上へ続く素晴らしいラインだった。

下降・・・頂上に残置及びペツルボルトあり。1P本峰側へ下降しコルを目指す。コルへの降り口はやぶの中だった。もう1P懸垂でコルに出た方が早いかもしれない。コルからは、岩穴をくぐり残置フィックスを頼りに降りていく。大体30分ほどで取付きへ着く。

登攀開始9:30~登攀終了15:30(頂上15:00)

 

今回、本当はGW明けで疲労していることもあり、ベルジュエールをやるつもりはなかった。しかし、瑞牆まで来たのならば触っておきたい・・・そんな課題なのだ。結果は、テンションが掛かり完登にはならなかったが、久々に充実感のあるクライミングだった。技術的な部分、能力的な部分、様々な課題が見つかり次回へのいい宿題になった。次回は、全ピッチ完登!!そう思える素晴らしいルートだった。マルチピッチクライミングは面白い。本当に面白い。

 

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