時代は刻々と変わっている

時代は刻々と変わっている

前回は風邪のためブログを更新できず、申しわけありませんでした。
ようやく体調が元通りになってきたようです。

さて、そんなわけできょうはひさびさ山へ。
といっても、前の職場からの要請で、
まあ、仕事の引き継ぎのようなことをしてきました。
わたしがコツコツと一人でやってきた環境整備のようなものを
伝えてきたのでありますが、それをあらためて解説して回ってみると、
自分でもよくやってきたな・・
などと思えてしまいました。

前の職場の里山には”湧水湿地”と呼ばれるような環境がいくつも存在し、
そこにはシラタマホシクサをはじめ、ハルリンドウ、トウカイコモウセンゴケ、
ミミカキグサ、サギソウ、カキラン、ミズギボウシなどなど
湧水湿地特有の草花たちが生育しています。
そして、日本最小と言われるハッチョウトンボも。

シラタマホシクサ
トウカイコモウセンゴケ
ミミカキグサ

こうした生き物たちは山の際からじわじわと水が染み出るような
湿地にしか生育することができず、
そうした湿地は全国的にも開発などにより減少しており、
また、草刈りなどをして人の手を入れてやらないと
だんだんと森へ戻っていってしまう運命にあります。
そこで、あちこちの湿地ではいわゆる「守る会」のボランティアの人たちが
環境整備をしているのですが、わたしがいた森林公園ではその活動だけでは
到底、間に合わず、仕事と称してコソコソと一人で草刈りなどをしていたわけです。

草刈りが環境整備?と思われるかもしれませんが、
これをやらないと湿地はだんだんと丈の高い草に覆われ、
やがて木が生えたり、富栄養化したりして、
草花が生育しづらくなってしまうのです。
里山の近くに住む人たちがまだ、家畜を飼って田畑を耕していた時、
こうした湿地は家畜のエサとしての格好の草刈り場でした。
ですが時代が変わり、家畜を飼わなくなってしまったいま、
湿地にはまるで人の手が入らず、湿地が湿地でなくなっていこうとしています。

それはそれで自然の流れなのでいいではないか、と言ったりする人もいますが、
わたしはそうした環境が以前にはあった、ということを伝えたくて
コソコソとでも作業を続けてきたのです(もちろん、前に書いた
湿地性の草花の咲く様子が好きだということもありますが)。

その成果もあってか、きょうは湿地らしい湿地の様子を見られて
ひとり満足して帰ってきました。やはり、自然は手を掛ければ掛けた分、
それに応えてくれるのです。
ですがそれも、わたしがその仕事を辞めてしまったいま、
今後、どうなるのかわかりません。
いま働いている人たちがそれを受け継いでくれればうれしいけれど、
時間と体力のいる、なかなかたいへんな作業でもあります。

わたしは野山や川が好きだけど、
一方でそうした環境が失われつつあることも実感しています。
美しい山や川があり続けられるのも、人間の行い次第、
という時代になってきました。
令和になった、などということよりも、
これからどんな時代になっていくのか、ということのほうに
やはり興味、関心は向かってしまうようです。

 

4 いいね!
読み込み中...