ヨセミテクライミング その③

ヨセミテクライミング その③

ヨセミテクライミングの続き。備忘録的な内容が多くこれからは見てもらえる記事にしたいなとは思いつつ、とりあえずヨセミテの記事の続きを書くことにする。内容はクライミングのことに終始するが、ヨセミテはクライミングだけでなく観光に行っても素晴らしい国立公園になっている。自然を満喫する場所として本当におすすめの場所である。もし、興味が湧くようだったら一度調べてみるといいかもしれない。

続き。

10月11日

この日の午前中は、ヨセミテのクライミングレンジャーによるビッグウォールクライミングのデモンストレーションが行われた。普段のクライミングとはまた違ったシステムを使用しており、興味深いものとなった。システムにはデイジーチェーンやフィフィなど多くのギア類を使用していた。ギアが増える分だけ複雑なものになる為、確実な知識のもとで行わなければならないと感じた。また、荷揚げのシステム構築にはダイニーマの芯が入った細めの細引きが使用されていた。大型の滑車を使用した荷揚げシステムでは、小さな女の子でも大人一人を軽々引き上げることが出来ていた。デモンストレーションの後、ギア類を借りて実際に体験することが出来た。セットしたカム類に全体重をかけてテストを行い少しずつ上がっていく。レンジャーが軽々登っていたが、慣れないと一つ一つの作業に手間取り非常に時間が掛かる。ユマーリングも実施したが、システム自体は知っていても普段使っていない為、やはり手間取ってしまった。これらの知識はあれば自己脱出などでも応用が利くので知識として蓄えていきたいと思う。

午前中を終えるとChurch Bowlでクライミングを行った。この日も、パートナー探しに苦戦していたが、カナダから来ていた2人組に混ぜてもらうことができた。私がリードしたルートが彼らにとっては難しめのルートだった為、「ナイスリード!!」と言って褒めてくれた。御礼に、飲み物までおごってもらってクライミングで打ち解けることができて良かったと感じた。言葉は分からなくても共通のものがあるというのは強いと思う。キャンプに帰ってからは、その二人と一緒にお酒を飲みながら今日のルートのことや日本のクライミングについて語り合った。語り合ったといっても単語を繋げただけの会話だったが、本当に楽しい時間だった。

ビッグウォールクライミングを学ぶ

10月12日

ICMでのクライミングも残すところ2日間となった。この日は、AACの教育等もないのでそれぞれ好きなところにクライミングに行くことになっていた。ここ数日は比較的簡単なエリアでのクライミングが続いていた為、もっと難しいマルチピッチを登りたかった。「I want to climb more.」(「もっと登りたい」と伝えたかった。) と言っていたら、昨日登った2人が、別のもう少し登れる人を紹介してくれた。行き先は5.8(6p)のBraille Bookだ。正直なところちょっと簡単そうだなと思ったが、その後、大変な思いをすることになるのをこの時は知らない。Braille Bookは名前の通り本を開いた形のルートで、ハンド、フィンガー、フィスト、チムニーと多彩なクラックが走っている。2p目と4p目をリードさせてもらったのだが4p目のチムニーは本当に苦労させられた。幅が広すぎてプロテクションが取れないランナウトが続いた。しかも、日本の花崗岩と違ってつるつるとした花崗岩に体を張る為、いつか抜け落ちそうな状況である。途中で降りようかとも思ったが、それをうまく説明できる気がしない。腕も足も疲れてきて悩んだ挙句、小さなナッツをクラックにさしてそのまま突っ込んだ。息を荒げながら何とかガバホールドがあるところまで上がったが、ずり上がった時にナッツは取れてしまっていた。あそこで落ちていたらと思うと恐ろしい限りである。これがヨセミテの5.8なのかと思い知らされた。後で聞いた話だが、そこのチムニーは5.8のわりに悪い為、隣にある5.10aのフェイスを登った方が簡単だったようだ。ワイド登りはもっと経験を積まなければならない。

英語はダメだけど本当に楽しかった1本

10月13日

この日がICMメンバーとクライミングをする最終日である。最後は初日に一緒に登った親子と、12日登った2人と一緒にクライミングに出かけた。エリアはFifi Buttressというところだ。このエリアには、5.11bのスポートルートと5.10dのクラックがある。前日のクライミングでさらに上のグレードに挑戦するように勧められたのである。少々グレードが上がりすぎている気もしたが、最後なので目一杯楽しむことにした。まず5.11bのスポートルートは、残念ながらOSはできなかったが、ムーブ自体はできないものではなかった。グレード感は、日本の鳳来の岩場に似ているものだった。次のチャンスがあれば、RPしたい課題である。5.10dのクラックはフィンガーサイズのクラックをステミングで登って行くものだった。このクラックは、なんとかフラッシュすることができた。最後の1日は全力でクライミングをすることができて全て出し切ったという感じだった。また、いつの間にか片言ながらも英語でコミュニケーションもとれるようになっていた。最初の2日間は、ちょっと帰りたいなとも思っていたが、終わってみると本当にあっという間の素晴らしい時間だった。最後の夕食後は、一緒に登ったメンバーと夜遅くまで語り合った。次回は、もっと英語を勉強して彼らといろんな話をしながらクライミングを楽しみたいと思う。

旅の終わりが近づく

10月14日

朝、テントを撤収して、それぞれ解散した。私は、川の対岸にあるキャンプ4へと向かった。そこにはICMのメンバーが数名来ていて、残りの数日も一緒に過ごし、日本人の友人も交えて一緒にクライミングをすることになった。

いつか・・・こいつを登りに行こう
英語ダメダメな私を気にかけてサポートしてくれたスターリン。ありがとう。

 

《今回のヨセミテで登ったルート》

10月4日             Swan Slab                      ショート数本

10月5日             Middle Cathedral Rock     Central Pillar of Frenzy 5.9 (5p)

10月6日             Five Open Books               Commitment 5.9(3p)

Yosemite Fall                     ショート数本

10月7日             移動・休養日

10月8日             Pat and Jack                     Babble On 5.10a Boneheads 5.10b Polymastia 5.10d その他無名ルート数本

10月9日             Swan Slab                      ショート数本

10月10日           Swan Slab                      5.7程度の無名(2p)

10月11日           Church Bowl                     Church Bowl Lieback 5.8 Bishop’s Terrace 5.8(2p)

10月12日           Higher Cathedral Rock     Braille Book 5.8(6p)

10月13日           Fifi Buttress                      5.10aスポート 5.11bスポート2本 World of universe 5.10d(1p目)

10月14日           移動・休養日

10月15日           Manure Pile Buttress       Nutcracker 5.8(5p)

10月16日           Royal Arches Area            Serenity Crack 5.10d(3p) Sons of Yesterday 5.10a(5p)

10月17日           移動日

 

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