五竜岳・鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳 縦走 後編

五竜岳・鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳 縦走 後編

縦走2日目 快晴

晴天に恵まれた2日目、きれいな朝焼けが迎えてくれた。今日は、3日間の中で最も長い行程だ。その為、5時に身支度を整え出発をする。まずは目の前の五竜岳を目指す。昨日とは違い素晴らしい景色の中を進む。西側には剱岳もくっきりと見えていた。

快晴の稜線歩き

私は、次に登る山を山行中に決めることが多い。山行中に見えた山の中であの山良い感じだなーと感じたり、あの尾根気になるとなー思ったりしたら、そこを次の目標にしている。今回は剱岳を見ながらあの頂に立ちたいなと感じた。実は剱岳には一度トライをしている。ただそれは敗退に終わった。2日間の雨の停滞後八峰に入ろうとしたとき事故が起きたからだ。雪渓の崩壊、それに仲間二人が巻き込まれた。8m近い滑落にも関わらず幸いテラスに引っ掛かり事なきを得たが、あの時の記憶は今も鮮明だ。その頃の自分の技術や知識はあまりにも未熟だった。あの時の経験を無駄にしない為にも、またこの山には挑戦したいと思っている。

そんなことを思いながら、歩いているとあっという間に五竜岳に着いた。さすが百名山、展望は抜群だ。のんびりしたいところだが、後半の行程も考え足早に山頂を後にする。ここからは、鎖場や足場の悪いガレ場が連続する。雪渓も相変わらずところどころ残っている。ルートを見極めながら雪渓を越えていく。キレット小屋まで着くと、鹿島槍へ続く急登のラインが見えてきた。久々の縦走だったが、良いペースで登り切り、鹿島槍の北峰、南峰それぞれのピークを踏む。鹿島槍は美しい双耳峰だ。一度は登るべき山の一つだと思う。

最高到達点の鹿島槍へ続く縦走路

鹿島槍でしばらく景色を楽しみ今日のテント場となる冷池山荘を目指す。下りの南へ延びる稜線は北側の荒々しい登りとは打って変わり、緩やかな斜面の登山道が続く。冷池山荘に着くと丁度小屋番の方が小屋開けの準備をしているところだった。受付をしてテント場にテントを張る。五竜でもそうだったが、テント場は貸し切りだ。予定より早く着いた為、昨日濡れたギア類を太陽の日に当て乾かす。それも終わると早めの夕食を済ませた。あとはただひたすら景色を眺めるだけだ。徐々に赤く染まる山々を眺めるこの時間は格別だ。

剱岳の横に陽は沈む

3日目、この日も快晴。縦走も最終日だ。急ぎではなかったが早めに起床したため5時半に出発する。冷池山荘を出発し緩やかな登りを詰めていき爺ヶ岳へ。爺ヶ岳は3つの頂からなる山だ。急峻な部分はなく歩きやすい登山道が続く。以前訪れた東尾根がはっきりと見えていた。南峰まで行くと下降点となる種池山荘が見える。名残惜しい気持ちを残しながら下山を開始する。種池山荘からは、柏原新道を通る。まだ残雪が多く雪の斜面のトラバース続く。小屋番の方が切り出してくれているステップがありがたい。徐々に標高を下げ、少し蒸し暑い扇沢へ下山した。気持ちのいい山行だった。登頂の喜び、景色への感動、下山の安堵感、色々が入り混じる。

山ポーズは何故か皆、ガニ股になる

 

また、山においでよ。by三歩さん

 

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