屋久島 豪雨の記録4 {天気予報}

屋久島 豪雨の記録4 {天気予報}

「屋久島は月に35日雨が降る」

 

これは林芙美子の「浮雲」という小説で有名になった古い言葉だ。

あらすじは「戦時中にベトナムのカラッとした風光明媚な場所で始まった不倫の恋が、敗戦を経て転げ落ち陰鬱な日本の最果ての僻地で熱病に侵され死んで終わる」というもので、要は物語上{ロクでもない場所}の{ロクでも無さ}を表現するための言葉だった。
断言させてもらいたいのは「そこまでは降らない」し、「そんなロクでもなくはない」という事。ちゃんと洗濯物干して暮らせています。

何より雨上がりは奇麗だ。虹がよく出る、「虹の島」だ。

さて、屋久島5月の豪雨に関して、現場の話以前の「前提」を書かせて頂いているのだけれども。今回は「前提」でありながら「核心」でもある「天気予報」について。

天気予報は近年インターネット上に色んなサイトがあって、アウトドア系の人間なら拘りのサイトが何かしらある人も多いだろう。個別の山の山頂の風速・気温等をピンポイントで予想してくれるサイトもあり、山頂を目指す際は僕も活用している。
ただ、屋久島に住んで長くなると どのサイトであれ翌々日以降の天気予報はあまりあてにしない。10日後なんかになると猫が顔を撫でてるとかツバメが低く飛んでるとかその程度の参考にしかならない。{まぁ、前線が上がるとか高気圧が張り出すとか、大局的な事は見るけども。}

屋久島は島自体が山地形をしていて、当然島の場所によっても天気が全く違う。「くもりのちはれ」だなんて島の何処でもない{屋久島あたり}、下手すりゃ種子島ともごっちゃにされた場所を予報する。そして人の住まない{山の中}はそもそも想定をしていないので、「言葉の天気予報」は当日であれ基本目安程度でしかない。
結局一番は可能な限り直前に雨雲レーダーを見て具体的にどう雨雲が掛かってくるのか。レーダーの予想が出る以上先の事は予想天気図で大局的な事を見る。
直前、当日の天気予報がそれ以前より一番精度が高い。それだけは間違いない。

だからツアー当日は警報が出そうだという予報が前日に出ていても 催行の可否は当日朝に決定する。あの日もまさにそれだった。
5/17日も縄文杉に行っていた。
天気予報によれば18日は豪雨の予報が出ていたので、上がってくるわかっていなさそうな一般の宿泊登山者に対し「考え直した方が良い/ひとまず電波の立つところで予報を確認すべき」と注意喚起しながら下山した。
まさか翌日に自分が日帰り登山を敢行するとは全く思わず、連勤だったので沢山寝てやろう、とか そんなことを考えていた。

 

1 いいね!
読み込み中...