水との付き合い方

夏休みが終わっても息子の川ブームはなかなか去らない
最近は自宅の風呂でも水を張り、そこに顔から飛び込むような形で
“泳いでいる”らしい(本人談)
先日も三度、近くの阿多古川へ

この川は本当に水がきれいで
大の大人がウキウキしてしまう
さらには浅瀬、深み、飛び込みに最適な岩などたくさんあって
川ガキの心を揺さぶるものがたくさんある
わたしもおかげでひさびさの筋肉痛となってしまった

ただ、最近の川遊びにはさまざまな問題が起きてしまっており
こどもが溺れて亡くなってしまうこともしばしば
そこでライフジャケット着用は当たり前となっており
かくいうわたしもインタープリター時代は参加者に必ず付けてもらっていたものだ

が、このライフジャケット着用には個人的に違和感があった
着ればとにかく浮いてしまう
だからこそ“安全”と言われるのだが
本来、人間は水の中では沈んでしまうものだ
(そこで泳ぎというものが生まれたはずである)
その感覚が薄くなってしまうのがなんだか逆に怖いのだ
わたしがこどもの頃はライフジャケットなどまだまだ普及していなかったので
どうなると水に沈んでしまうのか、とか、
どうすれば溺れなくてすむのかは自分の体で覚えたものだ
沈む感覚と沈まないための体の動き(泳ぎ方)
これを会得することが水との“付き合い方”だったように思う

ただ、泳げないうちは溺れる危険性は高いだろうし、
他人のこどもを預かって遊ばせるときには
”預かった自分の身(立場)を守る”という意味にもなる
なので基本的には付けた方がいい、という結論にはなるのだが
自分の体と川や海の水との付き合い方を、
感覚で掴むことの大切さはどこかで伝えたいものだと思う
自分の体一つで水の中へ入る爽快感は何物にも代えがたいのだ

さるぞー
1973年生まれ。小学生のころから山歩きを楽しみ、大学で本格的に森のことを学ぶ。林業、園芸、漢方薬の原料検査などの職を経たのち、インタープリター(自然解説員)を12年勤める。現在は精神障碍者の寮で働いているが、またいつか山や森の世界にどっぷり戻りたいと思っています。

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