カザフスタン クライミングイベント前編

カザフスタン クライミングイベント前編

2019 INTERNATIONAL ROCK CLIMBING FESTIVAL

1st ASIAN ROCK CLIMBING CHAMPIONSHIP

各国の参加者たち

昨年に続き、日本山岳協会にて募集のあったクライミングイベントに参加をしてきた。今回は、最初から最後まで日本人1人だったので、全て自分で手配をした。隣に日本人がいれば何かあっても何とかなるだろうと思えるのだが、それもできないのでなかなか不安だった。正直、私は人見知りで声も小さく人前に出るのは苦手である。なぜ今このようなイベントに積極的に参加しているのかよく分からないが、山に関わることだけは、なぜか前向きになれるのである。それをうまく生かしていきたいものである。

【8月28日~29日】

開催地のアルマトイへはインチョン経由で行った。当日は、クライミング会場となるトゥユク・スまで移動する予定だったが、深夜の為一旦カザフスタン山岳連盟の事務所で仮眠を取った。明け方何やら犬の鳴き声が騒がしかったので起きてみると目の前に繋がれていない数匹の犬が横になっていた。犬は好きだが結構びっくりした。朝になると、カザフスタン山岳連盟のカズベックさんが来て下さり、今回のフェスティバルの概要や今後の展望を聞かせてくれた。カザフスタンの山岳パンフレットを見せてくれたので眺めていたら私の知り合いの日本人が載っていてとても驚いた。そのおかげで、盛り上がった話をすることができた。しばらくしてモンゴルから来た2名と合流しトゥユク・スへと向かった。参加者はそこにあるロッジに宿泊する。ロッジは、ヒーター&電源付きで昨年のヨセミテのテント生活に比べたらとても快適である。しかし、シャワーはここにもなかった。(結局帰国するまで一回もシャワーを浴びれなかった…)到着すると、私のクライミングパートナーをしてくれたKirillが出迎えてくれた。時間があったので、翌日から私たちが登る岩場を案内してくれた。岩場へは、ロッジから徒歩30分だ。アプローチも非常にいい岩場である。岩場に着くと、200mを越える見事な壁が目の前にそそり立っていた。

高さは約260m幅は300mほどのメインウォール

【8月30日】

この日は、オープニングセレモニーが実施された。今回はフェスティバルと合わせて、1st Asian Rock Climbing Championshipも開催されることになっていた。普段は、コンペなど大会にはほとんど参加しないが今回は思い切って参加することにした。ただ、現地であったばかりのパートナーとどれくらいのレベルで登れるのか、迷惑はかけないかなどいろいろと不安要素はあった。でも、折角一人で乗り込んだのだから全力で楽しもう!と独り言をつぶやいて気合を入れた。この日は選手権で使うエリアを自由に登ることができた。その為、Kirillと一緒に手ごろな6b+(7ピッチ)のルートを登ることになった。ここ2ヶ月リバーガイドの仕事が忙しく外の岩に登るのは久しぶりだったが、とても気持ちの良いクライミングができた。

彼のおかげで素晴らしい1週間を過ごすことになる

【8月31日】

朝起床すると、お腹の調子が悪かった。私の腹は弱い。その為、この日は、優しいグレードを登りたかったのだが、Kirillが昨日の私の登りを見て、7a (7ピッチ)のルートを勧めてきた。折角なので登ってみることにしたが、アプローチですでに体が重く胃が痛んだ。動悸、息切れが普通ではなかった。ただ、すぐに懸垂で降りれるルートだったので、とりあえず取付いた。登り始めると、体調のことは忘れてクライミングに集中していた。この日はトレーニングと聞いていたが、意外にハードなルートで「これはトレーニングなのか?」とKirillに尋ねると、「yes!!」とニコニコしていた。彼はかなり強いクライマーらしく余裕だったようだ。夕食後、まだお腹の調子が良くなかったので、すぐに寝ようとシュラフに入った。しかし、「もう寝るのか?」と同室のイラン人に起こされ、食後の紅茶とお菓子を勧められた。お腹の調子が悪いから少しでいいと言ったのだが、もっと食べた方がいいと大量のナッツと果実をくれた。完全に彼らの勢いに負けてしまった。きっと1人で来ていた私を気にかけてくれたのだろう。だが、腹痛の腹にナッツはすごいパンチ力である。

ナッツありがとう!でも、お腹痛かった。

 

次回、アジア選手権へと続く!!

 

以下、中編、後編のリンクです。

カザフスタン クライミングイベント 中編

カザフスタン クライミングイベント 後編

 

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