たぶん、無理・・

NO IMAGE

今週はアウトドアネタがない
ようやく秋らしくなってきた、と前回書いたのに
また暑さもぶり返してきて、なんだか気が重くもある
しかしながら、わたしにとってはすごいことが起こってしまった
アウトドアとはまるで関係がないことを承知で
すみません、今回はこれについて書かせていただきます
ラグビーワールドカップにおいて日本代表がアイルランド代表に勝ってしまったのだ!
(よって興味のない方は以下無視してくださいね。写真もないです・・)

じつは高校3年間、そして大学の6年間、
さらに卒業してからも4年ほど草ラグビーをやってきまして
そんなわたしにとって、ラグビー日本代表がアイルランド代表に勝つということは
ものすごいことなのでした

これまでの日本がいまのアイルランドに勝つということは
サッカーで言えばブラジルやドイツに勝つことであり、
陸上の100メートルで日本人が金メダルを獲ってしまうことに等しい
(というわたしの勝手なイメージ)
でも、それはあくまで「これまでの日本代表なら」という意味であって、
先日の日本代表はそもそもアイルランドに勝つ力のあるチームだったし、
だから、勝ったのは奇跡でも驚きでもない、といえるでしょう
奇跡とか驚きってなんなのでしょうね
それは勝手な自分の固定観念が壊されるだけのことなのかもしれない

あの試合を振り返ると、とにかく日本のディフェンスがすごかった
体も大きく、パワーもスピードもあるアイルランドのアタックを
ことごとく止めていた
それだけでもすごいことなのだが、途中からアタックの回数が増え、
アイルランド陣内に攻め込み続けた
そして相手の反則で得たペナルティによるキック3本と
トライ1つで勝ってしまった

しかしながら、今回の試合はあくまで予選リーグであって
日本とアイルランドの間には試合に対する微妙に違った狙いがあったように思う
アイルランドはおそらく、決勝トーナメントを見据えた試合を行っていた
決勝トーナメントに進んだ際、有利な組み合わせになるように
4トライを奪って勝って、ボーナスポイントを狙っていたのだろう(少なくとも前半は)
なので、いつもなら狙うペナルティーゴールを狙わずに
より難度の高いトライを狙いにきていた
(フィギュアスケートや新体操で高難度の技を狙うか無難にこなすか、といった戦略に似ている)

一方、日本はとにかく勝つことを目指していた
そうした戦略のうまくハマったのが日本だったのだ

ただ、日本のプレーは素晴らしかった
それまでのキックを多用する戦法を切り替え、
とにかくボールを持ってアタック
あの大柄でパワーのあるアイルランドに対し、
ひるむことなく攻め続けていった姿勢は心ふるわせるものがあった
そしてエコパスタジアムの観客の声援がものすごかった
おそらく、ほとんどの人が勝てないだろうと思っていた試合が徐々に、
いけるんじゃないかっ、いこうじゃないかっ、そして、ぜったいにいけるはずっ
と変わっていったのが映像を通しても伝わってきた(わたしもまさしくそうだった)
その気持ちと声援が完全にアイルランドを飲み込んでいた

うがった見方をすると、日本代表のなかに純粋な日本人は5~6人
ほかの9~10人は日本以外の国にルーツを持つ人たちだった
(ラグビーでは特異な決まりがあり、ある期間、その国でラグビーを行えばその国の代表になることができる)
それはもう、いまのラグビーの世界(わたしが現役の頃と違って、代表のほとんどの選手がプロ)では、
純粋な日本人だけでは対等にゲームすることができない、ということでもあるのでしょう
(まあ、そもそもあれだけのパワーとスピードを要求されるチームスポーツなので)
それでも、彼らを日本代表だと思ってみんな最後まで応援した
そして、それはなんだかとても意味のあることのようにも思えた
生まれた場所や両親の国籍が違っても
その国にある期間暮らし、プレーをすれば、その国を代表してゲームすることができる
きれいな言い方をすれば、人種やルーツではなく、実際にそこに暮らしているその人が愛着を持ち、
同じ気持ちを抱いている人とともにチームになれるかどうか、ということだ
こうした考えはまだまだ馴染みのないものなのかもしれないが、
あのスタジアムの声援と歓喜は、それでいいのだ、と明らかに語っていた

日本代表の試合はまだ2試合残されている
この2試合も一筋縄ではいかないであろう相手だ
ひょっとすると残り2試合を負けて、決勝トーナメントに進めない可能性もある
そしてベスト8に残れたとしても、ここからが本番、と考えているトップチームたちに
ボコボコに打ち負かされてしまうかもしれない
(アイルランドにリベンジされるかもしれない)

試合後のインタビューである選手が言っていた
「チームの誰もが勝つ気でいました」
この言葉は今回のワールドカップより前の日本代表からは
おそらくほとんど聞かれなかった言葉だろうと思う
それだけ選手は強くなるための練習を積み、
自分たちが勝てるのだ、という気持ちを築き上げてきたのだろう
このこともとても大事なことだ
わたしもよくもってしまう「ああ、そうしたいけど、たぶん無理・・」
という考えを180度ひっくり返したのだ
それをひっくり返すことがどれだけ大変かは自分自身がいちばんよく知っている
おそらく、死ぬ気でトレーニングした結果、「考え」が変わったのだ
実際にやってみる、ということが、それまでの「考え」を変えることになった
そして変わった「考え」が現実を変えることになった
「考え」ってものすごい力をもっているのだなあ

わたしは勝つとか負けるということに
いまではほとんど関心がなくなってしまった
だから日本が「勝った」ということに対して
すごいことだとは思いつつも、だからどうなんだ、という思いがないわけではない
ただ、「たぶん、無理・・」と考えることが無理ではなくなることがある、
ということだけは忘れてはいけないなあと思った次第である

 

2 いいね!
読み込み中...