屋久島 豪雨の記録 13 {停滞}

屋久島 豪雨の記録 13 {停滞}

私は「寝る事」に関しては天賦の才を自覚しているが流石に大して寝れず、ただ徐々に空が白んできた。それはその場にいる誰もがそうなのではなかったかと思う。

↑写真 これは前日からあったかもしれないが、道路上を激しく流れる水が休憩所内部まで入り込んできたようで、ベンチとべニア板で何とかバリケードとしている。

休憩所内では特に体調の芳しくない人が横になれるように宿泊してきたガイドの装備品のテントが立てられていた。

宿泊のガイドが余らせていたインスタントラーメン等の食料を作り、カップに入れて回し食べる。一人頭に回る量となると本当に雀の涙と言ったところだが、分け合う。

 

バスの中にいた人たちも退屈しのぎに出て来る。写真の人は何故か裸足。シンガポール人だったかな?

登山口を流れる雨

この上流部にダムがあるので、すさまじいオーバーフローをしている。

 

 

ガイド主導によるストレッチ。「エコノミークラス症候群」なるものも周知されてきたわけで、強制がちに順次バスから出て貰い実施。

 

ともかく暇だったので登山口周辺を歩き回ってみる。

少し歩けば即、アスファルトの隙間に水流が流れ込み浮き上がり、進行形で舗装が剥げて行っていた。

それも複数個所。何だよこの雨は。

島内 車が通る物としては二か所しかないトンネルだが、上から滴る水もすごい。
バスが無ければこういう場所で立ってずっと過ごしたのかもしれない。
まぁ、この先のダム管理の為の建物も空いていたけども。{ダム管理関係者も閉じ込められていた。}

 

ダムのこの溢れっぷり。
多分湖面は満水プラス2mくらい行ってたのでは?

そのうち、タクシーがバスの運転手さんと状況視察の為一度三叉路方面へ上がる事になり、同乗させて頂く事に。

数か所ある致命的な崩落個所のかなり手前ですでにアスファルト上 ボーリング玉レベルの岩がゴロゴロ転がっていて普通車では近づけない状態。
のちのち崩落個所を徒歩で通過し下山をするのだが、どこまでバスで上がれるかを見た訳だが、バス運転手で話し合った結果「バスは動かせない」という事に。

現場滞在中にSNSから拾ってきた画像だと思うが、状況の走り書きされたメモがこちら{読めるかな?}

荒川登山口にいた我々以外に、島外からのガイド1名が率いる3名の計4名、宿泊で高塚小屋に上がっていた13?名、ヤクスギランド方面に30名、荒川三差路付近に24名が下山不能と書かれている。

10時頃だったろうか。どうもこのヤクスギランド/荒川三差路付近の下山不能者が三叉路下部の「大崩落」を乗り越えて下山したという情報が入ってきた。

その情報を受けて、「大崩落」は乗り越えられるんじゃないか、歩けば下山できるじゃないか、そういう意見が出始めた。ドシャ降りは続いている。しかしどうせ皆これ以上濡れようはそもそもない。

もう誰もがウンザリとしていた。

M氏が額に血管を浮かせ、下界{役場}と電話をし、荒川登山口から動かない様に、という指示を受けたようだった。しかしその状況を各バスの中で説明し、「そういう指示は受けていますが、歩いてでも早く下山したい人は行きませんか?!ガイド一同で全力でサポートします、賛同願える方は行きましょう!!」

とまぁ、そういう話になり、自分の知る限り全員が、バスを降り、やはり土砂降りの中歩き始める事になった。

{歩き始める頃。警察(青黄のカッパ)も“大崩落”を超え荒川登山口に現着し始めている。}
 

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