雪の積もる白鳥とノアが恋しくなったので

雪の積もる白鳥とノアが恋しくなったので

早ければもう雪が降るかもしれないという季節です。

しかし、今年は郡上八幡に引っ越してきたので

雪の心配など全くしておりません。

気が楽なような、寂しいような。

子供の頃から冬に雪が積もるのは当たり前で

この頃になると、朝起きたらすぐ階段を上がってすぐの屋根に上がれる

扉をあけて夜のうちに雪が降った最初の景色を見るのが楽しみだった。

誰もまだ通っていない雪が積もった道を見るのは心が踊る。

夜のうちに雪が積もった朝は布団の中で目が覚めると

外を見なくてもそれがわかる。

雪がまわりの音を全部吸い取ってしまっていつもと様子が違うのだから。

昨年までは大きな家に一人だった時も広い敷地に積もった雪は

自分でなんとかしながら冬を越して、なんとか冬を越し越し。

 

・・離れてみると、よーやるわホントに という感じであります。

 

雪国の冬は気をつけることが結構あったりで、1日で1m積もった雪が次の日から晴れが続けば解ける。

これはこれでなんだか腹立たしいもので、だって一生懸命掻いた雪が晴れればなくなるのですから。

 

が、1日1mが2〜3日積もったら大変である。毎日天気予報を見ながら敢行したりで

1日1m級が2〜3日続きそうなら少しづつでも屋根の端っこだけ雪を下ろそう。

そして自分が通れる道を作ろう。あとはライフラインが止まらないよう予防をしよう。

灯油のタンクあたりとガスのあたりは業者さんが通りやすくしておかねば。

天気図を見ながら凍みそうな夜は水をちょろちょろ出して寝よう。

水道管が凍って破裂したら大変だ。凍みる時はみんな同時だから

水道屋さんになかなかきてもらえない。=水は使えないわ、お風呂も入れないわ、、となる。

一昨年は大変だったな。水道管が二回も凍ってしまってさ。やかんにお湯をたっぷり入れて何度外の水道管にぶっかけに行ったことか。

車庫が道路から奥に20メーターくらいあるから、雪が積もりそうな日は車を車庫に入れず

道路脇に止めるのは鉄則です。だって雪が積もってしまい車でどこかへ行こうにも

道路から車庫までの20メーターを車幅で除雪しないと出せないのだから。

こういう時は本当にご近所のありがたさが心にしみる。

一人でせっせこ雪かきしてるといっつもどなたかが見かねて

手伝ってくださって。本当にありがたかったなあ。

 

・・一昨年はほんとうに大変だったな。

もう除雪が間に合わず、道路から奥に約20mのところにある玄関を使うのさえ諦めたよね。

最初は自分一人通れる道を作って行き来してたけど、作っても作っても埋まっていくから。

そして車も入れない車庫の屋根の雪下ろしをしながら「なんだかな〜、でも雪の白と空の青が綺麗だなあ」っと

一人に似合わない大きな家と大きな車庫と大きな敷地を見ながら

話しかけるのは相棒のノア(犬)だ。猫は相棒にはならんね。猫に弱音を吐いたところで

猫ってのはそういう存在じゃないんだな。私の場合は。

そんなことを考えてたら、ノアのことを思い出してしまった。

鬼のように雪が降ってた時はまだ元気で雪にはしゃいでたのに、雪解け頃に死んでしまった。

あの年は、本当になんというか。ほとんど人に合わず ノアと私と猫たちの世界のようで

そしてとても寒い冬だった。

ノアの死は流石の私も、なかなか立ち直れずで切なさが

そう、まるでその年の雪のように掻いても掻いても切なさに埋もれ生き埋めになりそうだった。

それでも人は淡々と生きれるものである。

淡々と前を向いて、です。

ノアという存在は私にとって特別なのだ。子供の頃からずっと犬がいる生活でしたが

その中でも特別。私はノアが怒ったところを見たことがないのです。14年間一度も歯をむき出して何かに向かって

そういうノアを見たことがない。いつも穏やかで優しくてピュアで美くしくて、おバカだった。

 

死に方の見本を最後に見せてくれた。私の目の前でこの世からあの世への瞬間を見せてくれたのは

私の中にある一つの引き出しがいっぱいになったので、その引き出しはいつか必要な時が来るまで奥にしまっておいて良いものになった。

こ難しいが例えるならそのような感じとなりました。

日が短くなった冬の始まりはセンチメンタルになりがちです。

最近は、センチメンタルな自分も許してあげられるそんな年頃になりました。

しかし、寒いな、もうすぐ12月だもんね、

また一つ歳をとってしまうのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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