屋久島 豪雨の記録 16 {下山そして人間ドック}

屋久島 豪雨の記録 16 {下山そして人間ドック}

Nokkoの後にも色々なメディアに絡まれ、いなしながら迎えに来てくれた家族と合流、武道館を離れ屋久杉自然館に車を取りに行く。
そこではガイド仲間がおにぎりを用意して待ってくれていた。
実際表に出る動きは結果として無かったが、一部のガイド仲間は荒川登山口への突破口を探り、それが無い事が分かった後も食料を持ち寄って、いつでも動けるように情報収集に当たってくれていた。
かつて、仲間の一人が泊りの仕事で山に入り、顧客が酔っ払って骨折、一人では担ぎ下ろせない、{何故だったか消防もすぐには動けなかった}という時 即座に数名救助に行き担ぎ下ろしてきた事がある。
自分は確か翌日仕事だったので行けず、早朝下ろしてきた彼等とすれ違ったが、自分は行けても率先しては行けなかったろうな、なんて思ったが、今度は自分が救助対象となってしまった。いつか何かで返さないと、だ。

家に帰り、どう過ごしたのかはもうよく覚えていない。

ただ奇しくも翌日{20日}に人間ドックの予約を入れていて、登山口から下山できなくなった18日の時点で{それどころではなかろうと}嫁がキャンセルを入れていた。
だがこの人間ドック、数カ月/下手したら半年以上は予約が取れない。そして町から降りる補助金は“使い切ったら打ち切り方式”なので遅くなると貰えない。出費が数万円高くなる上 ハイシーズンに仕事が休めないので、これはもう“受けるしかない”。
「キャンセルのキャンセル」が出来ないか問い合わせると できる、との事だったので人間ドックは予定通り受ける事とするが、胃カメラがあるので前日夕方から飲食禁止。
さっきのバナナとおにぎりが胃に入っている。そのまま何も食べなかった。
家の電話がひっきりなしになり、やっと帰って家族と居られるその空間をかき回した。何回か出たが やはりテレビからの取材願い。いちいち断るのも面倒だったので電話線を抜いて寝る事にした。あの電話の音は俺の居ない前日から 嫁をじりじり痛めつけていたらしかった。

{加圧チャンバーってのかな?屋久島にもあるのね}

20日、病院へ行き、「あぁー昨日は大変でしたねぇ、お疲れさまでした。」という挨拶から始まる人間ドックへ。

採尿や採血を経て待合いのロビーで字幕放送にされたテレビを見ていると、丁度取材を断ったワイドショーが流れ、昨日の屋久島が扱われていた。
気象予報士でもあるタレント、石原良純が強いあおり口調で言う。
「今時天気予報の精度はねぇ、どんどん上がってきているんですよ!」
言ったその口で
「大自然の中ではこんなの誤差範囲なんですよ!・・・・・ガイドさんもしっかりしてくれないといけませんね!」
「精度が上がっている」という事でまるで我々が予報を見ていなかったかのような、そして「誤差範囲」という言葉で予報と現実に開きが無かったような印象を作り、ガイドが悪い、と締めていた。フザけんな!。
天気予報の技術は進歩しかしない→精度は上がるだろうし、預言では無く予報である限り結果は全て誤差範囲だろう。しかし注意報も無い所から50年に一度の豪雨に転じた事を当たり前の事の様に言うのであれば、気象予報士はこの世に必要無い。
まぁ、こいつはディレクター等顔の見えない所で仕事してる奴らの駒、気象予報士である以前にタレントなのだから言っても仕方ない事だけども。
そして「精度が上がっている」というのも今後統計が揃い次第 そうも言えなくなってくる気がしている。

そしてSNSを見ていて知る事になった。

18日の「水ポタ」くぐりの動画がNHKのニュースで流され、テロップに「{〇〇自分の名前のSNS上での漢字表記}さん提供」と記されている。

動画は一切提供したつもりが無い。
そして再度「あの映像を使わせて貰えませんか」という民放からの問い合わせが 多数家に寄せられていた。

大腸の内視鏡検査に向けて多量の下剤を飲みながら知るには最低すぎる話だった。

 

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