テレビに出ます。
- 2020.01.23
- カンザキマキオ

3年かな?前に地上波の番組で縄文杉を超えるサイズの屋久杉を探す内容の物に出演しました。見た方もおられるかと思います。
その時の調査結果と、加えて再度可能性の高い所を改めて調べて出来上がった番組です。ぜひご覧ください。
1/27 BSブレミアム 午後8時~9時 ワイルドライフ「世界遺産 屋久島 伝説の巨大杉を探せ!」
https://www4.nhk.or.jp/wildlife/x/2020-01-27/10/20037/2527295/?fbclid=IwAR0hueN5zCvKmbm9lPC5xQLWDHtGVAl01tmaQQoSBdG4ix46tl-mHNriyGA
{「NHKかよっ」思った人いるかと思います。そうして関りがあったからこそ下手に信頼してしまった、というのはある。実際大きな会社で縦割りに奇麗に分かれているらしい。番組制作で関わった人たちは良い人ばかりでした。}
ま、さておき。
島という小さな区域で、世界遺産になっているぐらいなんだから、有名な“屋久杉”なんてものは調べ尽くされているものだ と思い込まれていることも多いのだけど、実は全然。どこにどんなサイズの木があるのかなんて、島内相当な面積が日本政府により伐採を受けてきたにもかかわらず 記録されている物はほんのごく一部。
というのも、屋久杉というのは高級木材なもので、巨木のありかは{自由に持ち出し換金できるとは言えない物の}金の在りかともいえる。知ってる人も秘密にしたり、知らない人も「知ってるけど言わない」と言ったり。
そして今回、「巨木を探す」という目的で多くの時間を費やし 愚直に登山道外の森に分け入り歩き続ける経験をすることで初めて見えてくるものは確実にあったと思う。それは「知った」と云うより「如何に分かっていないかを思い知る」体験であり、それは言葉に表そうにもどうしようもない物だった。
以前放送した番組は概ね好評だったのだが 一部批判も出た。「科学力で神の島を暴き出す様だ」
屋久島に神秘性を見出す人は多い。
その神秘性は「知らない・分かっていない」事でしか守れない物だろうか? むしろ知ろうとしない事により、例え誰かが盗みに入っても誰も気づかない状況を作り出していないだろうか?
実際我々は森の中で、数百年前の斧の跡から数年内のチェーンソーの跡まで、絶え間なく人が木を運び出してきた痕跡を目にしてきた。
「大切にされてきたから残った」という物語を信じたがる人は居るが、長い時間の中で数多くの人間が“強固に形あるアクション”すら無しに全く同じ思いを貫いたと思い込むのは いささか幼い。
本当に恐れるべきは神を騙る人間だ。「畏れろ」という人間だ。ひょっとしたら皆は 「その神」しか知らないのかもしれないけれど。
「畏れ」はあがない難い感情で、人に強要した時点でそいつ自信が持っている筈もない。
屋久島は世界に向けて残していく「世界遺産」だ。
どこかの「神が赦し」ても、もう伐らせる事の無い様に、もう少し知られて良い森がある。
テレビで見たところで知れるのはごく欠片だけど、ぜひ見て下さい。
そして見に来て下さいな。
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