大事なことを忘れていた その⑨

大事なことを忘れていた その⑨

こんな時季にこんな雨、
なんだか変な気候ですねえ

さて、いよいよのぐその話も佳境を迎えてきた
(まだすんのかい、と思われるかもしれませんが・・)
実際に林のなかでのぐそをし、その爽快感を感じ、
そしてなにより、自分の出した廃棄物が
土へと還る瞬間を自分の目で確かめることがわたしはできた
そこで最初の問題へと立ち返らなければならない

それは自分の前職(インタープリター≒自然解説員)において、
人間とそれ以外の生物や地球との関係を伝える際、
人間は(わたしは、あなたは)この先、
どのように生きていくのがいいと思いますか、という問いを
いかに投げかけられるのか、ということだった

どれだけ木や草の名前を教えることができても、
どれだけ地球環境の話をすることができても、
じゃあ人間は(わたしは、あなたは)そんな地球の上で
どのように生きていくのがいいのか、
というメッセージを伝えたいとわたしは思っていた
なので、環境教育といいながらも
自分のおしっこやクソだけはトイレで水に流しましょう
という発想は気に入らなかった

ただ、世の中の人の多くは別にそこまで求めてないよ、
という雰囲気もそこそこに感じていた
かくいう自分だって、プラスチックごみは消費するし、
缶コーヒーだって飲むし、それになにより、
毎日、のぐそをしているわけではない
なので到底、ほかの生き物同様に地球の環境や生態系を壊すことなく、
その循環のなかで生きていきましょう、などということを
言うことはできない、言ってもしょうがない
ということは心得ていたつもりである

ではなにができるか
と考えて思い浮かんだのは
“うそはつかない”、“わかったようなことは言わない”
ということかなあ

自然は美しいとか、
人間はもっと自然に還るべきだ
なんてもっともらしいことだけは言わず、
ただ、人間以外の生物たちは地球上でどのように暮らしているのか、
そして人間はそうした野生生物の暮らしから
いかにかけ離れた暮らしをする生物になってしまったのか
ということを理解してもらうことで
人間の(わたしの、あなたの)
暮らしを冷静に見つめるきっかけをもってもらうことではないかなあと
いまではそう思っている

いろいろあって前の職業は辞めざるを得なくなってしまったが
今度、人を集めて何かをやるときには
そういった心づもりでプログラムを考えよう
そして森のよさを伝えるために
ぜひとも、のぐそプログラムをやってみたいものである

こうしたのぐそ跡には、のぐそを”エサ”とする植物の根が伸びて集まってきていることもあった

 

同じくのぐそ跡に、のぐそを”エサ”に新たな芽生えがあったときにも思わず感激した

さるぞお

 

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